イランなど歓迎、欧州には戸惑い フセイン元大統領処刑
イラクのフセイン元大統領処刑の知らせに、旧フセイン政権と敵対した国は歓迎する一方、死刑を廃止している欧州などでは疑問や戸惑いの声が上がった。
イランのアセフィ外務次官は、国営イラン通信(IRNA)に「処刑は、イラクの人々の勝利だ」と語った。イスラエルのペレス副首相は公共ラジオ放送で「サダム・フセインは自ら死を招いた」と述べた。
イラク戦争を戦った英国の反応は複雑。ロイター通信によると、ベケット外相は「元大統領の恐ろしい罪の一部を、イラクの法廷が裁いた事実を歓迎する」としつつ、改めて「世界中の死刑廃止を主張する」と述べた。
フランス外務省は声明でイラク国民に「未来を見すえ、国の再建と統一に努めてほしい」と呼びかけ、「他の欧州諸国とともに死刑廃止を主張するフランスは、30日の処刑を記憶にとどめる。この決断はイラク国民と主権を持つイラク当局によるものだ」とした。
死刑に原則反対のロシアは、外務省のカムイニン情報新聞局長が「国際社会の呼びかけにイラク政府が応えなかったことは遺憾だ」と語った。パレスチナ自治政府で内閣を握るイスラム過激派ハマスの報道官は「フセイン氏は戦争捕虜。処刑は国際法に違反する」とした。
中国外務省の秦剛・副報道局長は「イラクの問題はイラク国民の決定によるべきだ」との声明を発表した。
アサヒ・コム 2006年12月30日23時10分
死刑判決を受けて四日後の処刑、
この迅速さは一体何なのだという
のが昨日テレビに流れた臨時ニュースの
テロップを見て最初に頭に浮んだことです。
新聞は独裁者の処刑の例として
ルーマニアのチャウシェスク大統領を
挙げていましたがあの場合は武力制圧した
民主派が逮捕と同時に処刑してしまわないと
大統領派に反撃されてしまう恐れがあると
不安になって執行したのではと想像されます。
しかし、どちらにしても独裁者の処刑と
いうものは「臭い物に蓋」という思いが消えません。
アラブ民族主義、アラブ統一主義を唱える
「バース党」の指導者として登場した
フセイン元大統領が独裁者となりアメリカの支援の元
イスラム教の支配を考えるホメイニ率いる
イラン革命の勢力拡大を防止するために
イラン・イラク戦争を戦ったことは
歴史的事実であります。
イラン・イラク戦争の実体は
[世俗国家]対[宗教国家]の戦争と
言ってもおかしくはないでしょう。
フセイン元大統領がいったいどのような
犯罪を犯したのか、またアメリカが
フセイン元大統領の国内における権力掌握に
どのような軍事的・経済的・政治的支援を
したのかを法廷においてもっともっと明らかに
してからの処刑であっても遅くなかったのでは。
イスラム民衆から見て「独裁者」が「殉教者」になる
可能性もあるというのに処刑を急ぎすぎたのでは
と思えてなりません。
「勝てば官軍 負ければ賊軍」
「臭い物には蓋」
などということわざを思い出してしまう
大晦日であります。
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