切ない人たち
人生がそろそろたそがれてきた男が語る人生の愛のかたち。
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DATE: 2006/11/07(火)   CATEGORY: 社会
死とエロス

「人生に悔いはない」女子学生2人が飛び降り自殺 
6日午前8時ごろ、埼玉県伊奈町小室、日本薬科大学の研究実習棟(12階建て)脇の芝生に、女性2人がうつぶせに倒れているのを、巡回中の男性警備員(42)が発見し、110番通報した。いずれも医療薬学科2年の20歳と19歳の学生で、既に死亡していた。上尾署の調べによると、実習棟12階の廊下の窓が開いており、近くで「人生に悔いはない」という内容の遺書がみつかった。同署は、2人が12階から飛び降り自殺をしたとみて調べている。
(読売新聞) - 11月6日14時39分更新



この記事を読んだだけで私の心に

勝手な妄想が次から次に浮んで参りました。

まず、化粧は薄目、ファッションは地味、

性格は内向的で、地味に努力している

理系の女子学生の姿が浮んできます。

大学で黙々と薬学の講義を聞きビーカーや

フラスコや顕微鏡を使いながら勉強に励む日々。

そう想像しただけできっとこの女学生は二人とも

実に生きるのに真面目な学生だったように思えてきます。

次に一般的に言って血縁関係のない若い女性が

一緒に心中するのはその「はかなさ」において

非常に「日本的」現象のように思えます。

外国にこのような例は絶無なのでは。

二人の心中の動機は異性との失恋、家族との不和、

それとも個々の人間が固有に持っている世の中に対する

避け難い厭世観だったのでしょうか。

もしかすると真面目に生きてきたエネルギーが

ある日、ぷっつりと音を立てて切れてしまったのか。

このような心中の場合動機を解明しようとすればするほど

本当の動機から遠ざかっていく可能性もあるのでしょうが。

動機はどうあれ私のような男性から見て違和感を覚えるのは

どうしてこのように女性同士で一緒に心中しようという

気持ちになるのかという点です。

男性よりも女性の方が相手に対する感情移入が

強く激しいのでしょうか。

「私、生きていくのが苦しくて苦しくて仕方がないの」

「そんなこと言われると私だって・・・・・」

一方が死への傾斜を高めると残された一方も

その想いへの同情・共鳴の心が芽生えて死に傾斜していく。

または友人が死に傾斜していっているのに

自分がノホホンと生きていくわけにはいかないと

いう自罰的な想いが深まる。

死に対する観念の上質なワインのような

甘酸っぱくてとろけるような感染性と伝播性。

確かにそう考えると一方の悲観的考えに対する

一方の同情が深化し結晶化し最後にはお互いの心が

些細なことにも共鳴板のように反応し気高いエロス(愛情)に

昇華していくようにも思えます。

二人の間に日常的にあった心の襞に隠された隙間や

死に対する微妙な手触りと肌触りのかすかな相違も埋められて

お互いの一体性が高まりある意味究極のエロス(愛情)が完成される。

しかしこの市民社会においては死を前提としたまた

死を媒介としたエロス(愛情)はやはり不健康なのではないでしょうか。

それに、似た者同士という言葉がありますが、それでも

人間、すべての感性が一致するなどということはないと思います。

まったく人間は個別的な存在でしかありえません。

それなのにどうして死への幻想性の水位が一致するのか、

この人となら一緒に死んでもいいと思えるようになれるのか。

私にとっては永遠の謎であります。

また気になるのは

「人生に悔いはない」

という言葉です。

どうしてもこの言葉が私には逆説的に聞こえて

仕方がありません。

「人生に悔いは一杯あるんだけれど、やっぱり死を選びます」

と言う風に聞こえてしまうのです。

長く生きれば生きるほど人生は悔いが残っていくものです。

それが人生の素晴らしさであり哀しさであるような気がします。

このような記事を読んで死へ傾斜していく

若い女性のカップルが現れるのが心配です。

・・・・・・・・・。

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