切ない人たち
人生がそろそろたそがれてきた男が語る人生の愛のかたち。
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DATE: 2006/11/01(水)   CATEGORY: 社会
どうして死に急ぐのか

生徒あてに「迷惑かけた」 自殺校長が遺書
必修科目の履修漏れが発覚した茨城県立佐竹高校=同県常陸太田市=の高久裕一郎校長(58)が自殺した問題で、3年生の生徒にあてた遺書に「教頭先生たちの指導を受けて、しっかりやってほしい」「(子どもたちに)責任はない。迷惑をかけた」などとした記述があったことが31日、関係者の話でわかった。遺書は少なくとも4通あり、生徒のほか、妻や子ども、母親あてのものが残されていた。同校では同日朝、臨時の全校集会が開かれ、教頭が生徒に自殺の経緯について説明した。遺書は、高久校長が遺体で見つかった現場にA4判の封筒に入れられてあった。4通はいずれも数行程度のメモ書きで、自分の母親あての遺書には、「先立つけど、自分の分まで長生きして欲しい」といった趣旨の内容が書かれていたという。県警によると、「履修漏れ」に直接触れた記載はなく、自殺の動機などを調べている。調べによると、高久校長の遺体は30日、大子町の自宅近くの山林でロープで首をつった状態で見つかった。29日夕方には行方がわからなくなっており、県警は29日夜に自殺を図ったとみている。 高久校長は27日、履修漏れについて説明し、生徒に謝罪した後、朝日新聞の取材に応じ、「生徒のためと思って進めたことが結果的に苦しめることになった。生徒に不利益があった場合、責任の取りようがない。非常に心配だ」と話し、悩んでいる様子だった。一方、臨時の全校集会では、根本滋教頭が生徒を前に事情を説明した。突然の悲報に、顔をタオルで覆う生徒もいた。 根本教頭は「履修漏れの対応で疲れていた様子だった。(自殺に)結びつくかは分からないが、乗り越えることができない苦悩を抱えていたようだ」と説明。生徒と職員が黙祷(もくとう)した。 履修漏れのあったクラスの3年の女子生徒は、「(履修漏れが)自殺の原因だったとすると、複雑な気持ち。優しい先生だったから、責任を感じ過ぎていたのかも知れない」。1年の男子生徒は「金曜日の生徒への説明会で校長はずっと肩を落とし、つらそうな様子だった。自殺は驚いたが、『やっぱり』という感じもする」と言う。同校では、来月2日に予定していたダンスなど文化祭の一部を延期する予定。3年の女子生徒は「文化祭の練習をしている生徒に声を掛け、楽しみにしている様子だった。残念です」と話していた。
アサヒ・コム 2006年10月31日16時14分



ニュースを読んだ瞬間、戦後の食糧不足の時代に

亡くなった裁判官のことを思い出した。

昭和史の年表を調べると次のように記述されていた。

「昭和22年10月11日 東京地裁の山口良忠判事、

配給生活を守り、栄養失調で死亡」

1947年(昭和22年)は私が生まれた年であり

この校長も58歳とあるから同じ年に

生まれているのかもしれない。

敗戦直後の飢餓の時代に法を守るために

闇米に手を出さず自らの意志で死を選んだ裁判官。

この飽食の時代に自分の高校の履修漏れに対し

生徒に申し訳なかったと死を選んだ校長。

58年という歳月を隔てたこの二人の職業人に

共通するのは自分の仕事に対する責任感と

高潔な人格なのか・・・・。

しかし、私のような凡庸な人間はあまりに

過剰な自分の職業に対する誠実さに戸惑ってしまう。

死者は死者をして葬らしめよ・・・

とは言うが、それにしても死の間際まで

「これしきのことで死んでたまるか」

「家族のためにもっと生きよう」

と思わなかったのだろうか。

死ねば死にきり、死んで花実が咲くものか

一人の人間の命は地球より重い。

それが私たち戦後の世代が受けてきた教育ではなかったのか。

履修漏れは確かにルール違反であるし当事者である

生徒たちが文句を言いたくなる気持ちもわかるが

履修漏れは高校教育と大学受験の狭間にある

教育の構造的歪みの問題であってこの校長の責任ではない筈だ。

褒められたことではないが世の中には

悪行を行いながら恬として恥じずに平然と生きている

政治家、官僚などは腐るほどいるのだ。

それくらいの図々しさを持ちさえすれば、

などと言っても詮無いことかもしれないが、

ただただ「履修漏れ」という事態に自らの死をもって

誠実に生徒たちに答えようとした校長が哀れに思えてくる。

人間って切ないなあ。

哀悼。

・・・・・・・・・

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