切ない人たち
人生がそろそろたそがれてきた男が語る人生の愛のかたち。
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2006/10/27(金)   CATEGORY: 社会
父と子の和解

「罪償った後、父と暮らしたい」 放火殺人の長男
母子3人に対する放火殺人事件で、奈良家裁は26日、事件を起こした発達障害の長男(16)を中等少年院に送致する道を選んだ。長男は、大学医学部への進学を課す厳しい父親の呪縛から逃れたい思いが高じ、すべてを消し去ろうと自宅に火を付けた。家裁の審判を通じて動機が明らかになる中、父親や親族、学校関係者は、長男が少年院で罪と向き合い、更生することを求めていた。 付添人弁護士によると、長男は事件の直後には口をつぐむことが多かったが、「最近はつきものが取れたように、問いかけに素直に答えるようになった」。父親への思いにも、変化を見せている。長男は中学時代、試験の結果でついたうそがばれ、父親に殴られたりけられたりしたうえ「またうそをついたら、次は殺すぞ」と言われた。長男は高校に入って最初の中間試験で、苦手の英語の点数が悪かった。父親には、自分の成績を良くみせるため、英語の平均点を実際より低く偽って伝えた。「殺すぞ」と言われた後、初めてついたうそだった。 事件の6月20日は、中間試験の成績が渡される保護者会の日だった。長男は、新たなうそがばれたら殺されると思い、父親を殺すか逃げるしかないと思い込んだという。最近の審判で弁護士が「父親への殺意はあるのか」と尋ねたところ、長男は「自然と無くなりました」と答えたという。弁護士は「犯行時に長男を追いつめていたものから解き放たれ、少年鑑別所で規則正しい生活を送る中で、本来の子どもの心に戻ったのではないか」と考えている。10月20日にあった前回審判では、父親を前に「将来は罪を償った後、父親と一緒に暮らしたい」と話した。長男は毎晩、亡くなった母親、弟、妹の冥福を祈っていると打ち明け、「(3人は)嘆いて怒っているだろう。許してくれないと思う」と述べた。長男に会った別の関係者の話では、本人は家裁の処分について「逆送でも保護処分でもどちらでもいい」と語った。ただ「口べたなので、逆送になったら裁判でうまく説明できるだろうか」と心配していたという。長男が通っていた高校の教師は「高校生にしては幼いので、大人と同じ刑事裁判にかけられるのは適さない」と考えていた。中等少年院送致の知らせを聞いて、「涙が出るほどうれしい。裁判長に感謝の気持ちでいっぱいだ。今後は周りの人に心を開いて成長してほしい」と話した。
アサヒ・コム 2006年10月26日16時49分



このような記事を読んで第三者は何を語ればいいのか。

中学時代、成績について嘘をついた息子を殴り

「またうそをついたら、次は殺すぞ」

と脅した父親。

これが人の命を預かる医者の言葉か。

それよりも何よりもこれが息子に対する父親の言葉か。

信じられない言葉である。

私たちのような平凡な父親だときっと

「試験の得点なんてどうでもいいよ。それより、お前、

そんなせこい嘘つくなんて人間として恥ずかしいんじゃないの」

と言ってしまえまばすむだけでの話である。

そして高校に入って最初の中間試験で悪い成績をとり

もう父親を殺すしかないと思った息子。

そこまで追い詰めたのは確かに父親自身ではあるが

この反応はこの反応で理解を絶している。

親子による互いに対する異常なほどの過剰な反応。

この親子には一緒にキャッチボールをするとか

アニメ映画を見るとかカラオケで唄うとか

世間のある意味ありふれた親子の交流というものは

もともとなかったのか。

親子で馬鹿話しをする楽しみを知らなかったのか。

親子で一緒にいて、逆にいなくて

お互い「うれしい」とか「哀しい」とか「寂しい」とか

微妙な心の交流はなかったのか。

そんなことのなかにしか親子であることの

珠玉の意味があることに事件が起こるまで

気がつかなかったのか。

第三者から見ると異様なほどの希薄な動機によって

三人の尊い命が失われたのである。

その三人の尊い命という犠牲を払って

父親と子どもは世間の親子なら誰もが普通に

持っているありふれた愛情と和解に行き着いた。

小説よりも小説的、劇画よりも劇画的な

親子の物悲しい事件の結末である。

・・・・・・・・

ninnkiburoguranking

ランキング参加中・クリックよろしくお願いします。
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*0 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 切ない人たち. all rights reserved. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。