切ない人たち
人生がそろそろたそがれてきた男が語る人生の愛のかたち。
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DATE: 2006/03/23(木)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
人を恋うる歌(2)
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人を恋うる歌(2)
人は浮きつ沈みつ、人を愛し、人に裏切られ、過去を追想し、未来に夢を見ながら生きています。これらの駄句は5年前に書いた私の駄句を集めたものです。

第2章 家郷の章

遥かなり「尋ね人の時間」聞きし日々

遺骨抱く少年ひとりが見し彼方

乳母車母なる者の夢車

真夜中に霧笛が響きうなされぬ

酒臭き父に抱かれての宴

入学式フイルム忘れし父も亡く

父絞めし鶏肉の脚むさぼりぬ

あばら家に潮の香満ちて夏休み

川蟹をとりたる夜に川蟹の親夢にでて怒る

夏の海花火上がりて夢の世に

紫陽花に便を包みて登校す

ペンチにて我が虫歯抜き父笑う

黒き刷毛にまみれて父は働きたり

泣く我を肩車し海にずかずか父入る

フラフープ三つ握りて父帰る

教室でおもらし4年西組吉本君

熱きレール鉄路に耳押し当てし少年期

路地裏の少年橋の下で拾われし

「家なき子」読みて泣きしは夢なき子

出張せる父の土産は森永ミルクキャラメル

給食に肝油なめつつ「ジャックアンドベティ」

父の背が浮き桟橋に揺れて在り

潮の香を連絡船で父と吸う

ベタ凪に脱出したしこの港町

居間にあり我をはぐくむミレーの「晩鐘」

楔打つ胸にあふれる潮の香に

日雇いの女が餞別にくれし手のひら一杯の十円玉

父のふみ一字一字のまことかな

ゴーゴーと延命装置に父眠る

愛憎が軋み軋みて父ゆ逝きぬ

俺の話を聞けと我の話を聞かざりし父逝く

荼毘に付す空耳なるか弔鐘は

火葬場に慟哭のみが冷えていく

骨拾う金箸の先父還る

父逝きておおいなる影我は踏む

坂の町父逝きてより息上がり

墓石に酒注ぎ父も酔うべしお彼岸は

亡き父に報告す「子供たちは元気です」

母の背に愛も憎悪も老いてゆく

焼き場にて棺に身を投げ泣きし母

老いし母味噌汁の味薄くなり

若き父が生きしは中国東北部旧奉天三菱鉛筆工場

我に故郷なしと見切る心にまた望郷

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たそがれ親父の人生ノート
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