切ない人たち
人生がそろそろたそがれてきた男が語る人生の愛のかたち。
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DATE: 2006/04/30(日)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
結婚からえたもの
サレジオ教会での愛の言葉

小さなアパートでのつましい生活

変わらぬやさしい寝顔

三人のかわいい子どもたち

建売りの小さな庭付きの家

家族のにぎやかな団欒

かまびすしい兄弟げんか

人生の連帯保証人

事業に失敗 建売の家を失う

「負債を返済しきるまで離婚はしないわよ」

何度かの哀しい涙

いろいろな辛い思い出

いろいろな楽しい思い出

「あんた お互い長生きしようね」

晴れた休日の心のやすらぎ

・・・・・・・・・・
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たそがれ親父の人生ノート

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DATE: 2006/04/29(土)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
催眠療法
人間関係に悩んでいた頃セラピストの催眠療法を受けた

ベッドに横になった私にセラピストが語りかけてくる

「はい、ゆっくり息をして下さい

緊張しなくていいのですよ

素直に私のいうことを心の中で思い描くのですよ

あなたはエレベーターの中に一人います

周りには何も見えません

今からゆっくりゆっくり下降していきますよ

ゆっくり、ゆっくりですよ

はい、体の緊張がとれて来ましたね

今からもっとゆったりとしたいい気持ちになりますよ

さあ到着しました

エレベーターのドアが開く前に気持ちを落ちつけて下さい

扉が開きました

何が見えますか

そうです

緑の草原が輝いていますね

草原に静かな風が吹いていますよ

その向こうに青い広い静かな海が拡がっていますね

気持ちがいいですね

全身がリラックスしてきましたよ

自分の息が聞こえてくるでしょう

では、さあ、ずっと昔に帰っていきましょう

あなたの目の前を懐かしい思い出が蘇って行きます

少しずつ少しずつ若くなっていくのですよ

さあ、もっと昔に帰りましょう

ずっと昔ですよ

あなたが小さい頃です

赤ん坊の頃ですよ

お母さんのやさしい顔が浮んできたでしょう

今、お母さんにお乳を飲ませてもらっているのですよ

あなたはお母さんに抱かれて本当に幸せですね

さあ、何が見えますか

お母さんのやさしい顔が見えるでしょう・・・・・・」

私はセラピストのささやきにうっとりとした気持ちになっていた

眠りの前のここちよいまどろみの一時のようだった

それまでにおよそどれほど時間が過ぎたのかわからぬまま

私は自身思いもかけず不意に泣き出したのである

「母さんは自分を愛してくれなかった」

と呟いていたのだった

そして涙がとめどなく溢れ出したのである

何が哀しかったのか私にはわからなかった

ただ確かに自分がそう呟く声を私自身が聞いた

そしてそれに対しセラピストの声が遠くから聞こえてきた

「お母さんはあなたを愛していたのですよ

心の底から愛していたのですよ

けれど、あなたをどう愛していいのかわからなかっただけですよ」

私は今でもこのセラピストの言葉を思い出す

人間とは何なのだろうか

愛とは何なのだろうか

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たそがれ親父の人生ノート
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DATE: 2006/04/28(金)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
我は昔の我ならず
初めて予備校の教壇に立った年の夏期講習のある日

現役の女生徒三人が頬を紅潮させながらやって来た

「先生 すごく素敵 サインをください」

と頼まれた

「何がサインだよ 俺は芸能人ではないぜ」

と怒って私はその女生徒たちを叱責した

しかし人生は儚く淡い夢である

数年前 講師室にいると浪人生の女生徒が三人お喋りにきた

そのうちの一人が唐突に

「私 先生のこと大好きですよ」

と言った。

私はそのあまりに大胆な物言いに驚いた

そして年甲斐もなく胸キュンとなり頬がポッと赤らんだ

不意をつかれた私がモゴモゴ何か言おうとすると

その生徒がさりげなく

「だって、先生、うちのお父さんにそっくりなんだもの」

と付け足した

そして女生徒三人で大笑いをしていた

私はただただ苦笑あるのみ

私はその時玉手箱を開いた浦島太郎の心境を理解した

妻にその話を最近すると妻はただ

「フフフフフフフフ・・・・・」

と笑っただけだった

私も妻の顔を見つめながら思わず

「フフフフフフフフ・・・・・」

と笑い返した

我は昔の我ならず

妻も昔の妻ならず

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DATE: 2006/04/27(木)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
懐かしき人たち
一通のメールが届いた

二十年前に今はなき予備校で教えた浪人生の一人が

私のホームページを発見してメールをくれたのだ

メールにずらりと同期の浪人生の名前が並んでいた

安野 丹沢 堀越 宮崎 小暮 二宮 

西戸 竹川 薄井 中里 柿沼

みんな元気でがんばっているとのことだった

顔を思い出せた人 顔を思い出せない人

顔を思い出した人も二十年前の若いままの顔

顔を思い出さない人には申し訳ないと思ってしまう

突然二十年近く忘れ去っていた

四階建ての校舎と吹き抜けの一階のフロアが

教室の黒板 教壇 机 椅子が

心の中に甦ってきた

そうだ、あの予備校だった

浪人生の一年の授業が終わった後

教室の机の上にノートの切れ端を見つけたのは

そこにはこう書かれていた

「授業中あなたの背中を見つめて一年間生きてきました。

これからも元気でがんばってください。この一年間

声さえかけることができなかった者より」

無署名のその走り書きに私は心を動かされた

ラブレターと呼ぶにはあまりに幼くて切ない走り書き

私がその走り書きの文言を覚えていることが

その書き手の純粋な思いを掬い取ることだと思えた

セピア色をした遠い昔の思い出は常に甘くて苦い

予備校を卒業して彼らが大学・実社会で生きた人生と

同じくらいには私は私の人生を真剣に生きたのだろうか

彼らは浪人の頃に懐いていた夢に一歩でも近づいたのだろうか。

そして私もまた・・・・・・・・・・・。

「少年よ悲願を抱け」吉本隆明

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DATE: 2006/04/26(水)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
マイ・ブルーヘブン(私の青空)
♪ 夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空

神田駅前のビルの屋上のビア―ガーデン

大ジョッキの生ビールに酔いながら見た青空

♪ 日暮れてたどるは 我が家の細みち

神田駅から満員の中央線で新宿へ

小田急線で各駅停車に乗り換え千歳船橋へ

千歳船橋駅を進行方向左へ折れて

商店街を抜けダラダラ坂を農大方向へ

♪ せまいながらも楽しい我が家

六畳一間 キッチン・バスの二階のアパート

新婚のかわいい妻が一人で待っている

♪ 愛の日影のさすところ

金はなかったけれど 愛はあった きっと

♪ 恋しい家こそ私の青空

あの頃は世界の青空を妻と二人で独占していた

二人の青空はいつも輝いていた 
               
訳詞 堀内敬三

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DATE: 2006/04/26(水)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
理想の結婚
昔 歳若い知人の結婚式に呼ばれた

どうしたわけか私もお祝いのスピーチをすることになった

私は立ち上がってお祝いの言葉を述べた

もし 男の子が生まれたならば

「夫のようにやさしくて思いやりのある男性に育って欲しい」

と妻が願う

もし 女の子が生まれたならば

「妻のようにやさしくて思いやりのある女性に育って欲しい」

と夫が願う

そう思えた時に初めて理想の結婚をしたことになるのではないかと

私はその時とうていありえないことを述べたようにも思う

理想は理想 夢は夢

理想は常に現実に裏切られ 夢は必ず失われる

したり顔でそんなありふれた事実を語る夫婦よりも

純粋なままの心栄えの美しい夫婦の方がよほど幸せではないか

私も現実に裏切られ 夢を失っているかもしれないが

それでもそんな夫婦はどこかこの世の中の片隅で

ひっそりと生きていることを信じたい

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DATE: 2006/04/25(火)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
果てしなき旅路
仕事から遅く帰ってくる

居間でネクタイをはずし

シャツ ズボン 靴下を脱ぐ

準備完了 お風呂に入ろうとする

すると妻の絶叫が響く

「アッ、いけない。お湯を入れるの忘れているわ」

それからその場にいたたまれないように

わざとらしく居間と風呂場の間をバタバタ走る

パンツ一枚の私があきれたように

「おいおいおいおい・・・・」

と言うと

「申し訳ない 申し訳ない」

と呪文のように呟く

仕方なく私も妻に聞こえるように呟く

「災害は忘れたころにやってくる」

すると妻は待ってましたとばかり

「ウワッハッハッハッ」

とさもおかしそうに大声で笑う

もう粋も甘いも噛み分けたベテラン俳優二人が

お互い阿吽の呼吸でお芝居をしている気分

昔はこんな父親と母親を子どもたちが

よく笑っていたものだが今は哀しいかな

観客が一人もいない二人芝居

妻の間違いさえが 私の怒りさえが

既に予定調和の世界になっている

極楽トンボと天然ボケの凸凹コンビ

妻も私もこういう風にして老いていくのか

結婚という果てしなき旅路を

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DATE: 2006/04/23(日)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
最初はグー
「じゃんけんをしましょう」

と結婚した当初妻に言われたことがある

「私が勝ったら今日はあなたがおうちの掃除をするのよ」

二人でニコニコじゃんけんぽん

私が負けて狭いアパートの大掃除

「じゃんけんをしましょう」

懐かしい言葉を先日テレビで聞いた

誰彼かまわず通行人に声をかけていたのは

脂ぎった中年のおっさん

「最初はグー」

なんて真面目な顔をして叫んでいた

テレビのこちら側で思わず知らず顔が赤くなった

同時にめちゃくちゃに腹がたった

テレビに向かい思わず呟いた

馬鹿にするなよ

真面目に働いている俺たちを

日々の生活に追われている俺たちを

妻となら何度でもじゃんけんをしてもいいけれど

あんたとはまっぴらごめんだよ

二度と俺たちを馬鹿にするなよ

なあ 武部勤さん

2006年4月23日衆議院千葉七区補欠選挙開票速報を聞きながら

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DATE: 2006/04/23(日)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
初恋
偶然の出会いがある

どこからかあわあわとした憧れが目覚める

生まれて初めて繊毛のように心が震える

どうして心が震えるのか自分でもわからない

心の震えがときめきに変わり微熱がでる

円周率のπのように無限に続く微熱

心が風邪をひいてしまったのかと疑ってしまう

医者に見てもらっても治りはしない

なす術もなくただただ途方に暮れるだけの

素朴で原始的で何の対症療法もない心の病い

しかしふとしたきっかけで微熱は消えていく

熱が引いた後にその症状が何であったのか初めて気づく

そして歳月が過ぎると思い出が満ち潮のようにやってくる

うしなった人 うしなった時 うしなった景色

長いおさげ髪 

ミッチースタイルのヘアーバンド

小さなえくぼを浮べたすまし顔

黒いブルマから伸びたか細い脚

思い出の中にしか生きていない人

今夜は妻に内緒でカルピスでも飲んでみるか

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DATE: 2006/04/22(土)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
謎のブログ
謎のブログに遭遇しました

拙著「お父さんの結婚するならこれを読め」

の大宣伝をしてくれているのであります

この本売れなかったなあ(泣)

私にとって奇跡のブログ(笑)とは

逆説の胴体力(2)

このブログの管理人の方は私と数回メールの

やりとりをしたそうですが私は記憶があいまい。

それにしてもこの記事一読してもう感動で・・・・・・・・(笑)。

皆様も興味がありましたらアクセスしてください。

「お父さんの結婚するならこれを読め」販売促進委員会

会員一名(笑)。

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DATE: 2006/04/22(土)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
四月の青空
櫻もみごとに散ってしまった

櫻の花びらに生気を吸い取られたように

ポカーンと心に空洞が開く

妻もポカーン

私もポカーン

ウトウト

ウトウト

心が脱臼してしまっている

庭ではどこかの野良猫までがうたた寝している

春の名残りを惜しむには遅すぎる

若葉の季節を楽しむには早すぎる

そんな心の空洞に四月の青空が広がっている

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DATE: 2006/04/21(金)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
哀しき親心
子どもが生まれた時

「元気に育って立派な人間になって欲しい」

四年後

「この子は物覚えが凄くいいけどもしかして特別な才能があるのかしら」

八年後

「先生に算数ができるとほめられたからもしかして・・・」

十二年後

「高校くらい行ってくれないと」

十六年後

「大学くらい行ってくれれば」

二十年後

「どこでもいいから就職してくれれば」

二十四年後

「電話でもたまにしてくれればいいのに」

二十八年後

「便りがないのは元気な証拠かしら」

・・・・・・
・・・・・・

親って哀しいなあ

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DATE: 2006/04/21(金)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
妻は眠る
妻は眠る

一日の仕事から解放され

「ごくらく ごくらく」

と呟きながら

居間の座椅子にもたれて

好きな宝塚歌劇の夢を見ているのかもしれない

家から出て行った子どもたちの夢を見ているのかもしれない

しばらくして眼を醒ますと

あたりをキョロキョロと見渡す

まるで無人の島に流れついた

ロビンソン・クルーソーのように

私の姿を見つけると

まるでフライデーに

うたた寝しているところを見つけられたように

照れ笑いを浮かべる

そして決まりきった言葉を呟く

「いけない もうこんな時間じゃないの 私どうしたのかしら」

眠っている時がもっとも幸せな妻

「ごくらく ごくらく」

と呟きながら妻は今日も眠る

居間の座椅子にもたれて

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DATE: 2006/04/20(木)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
鉄血焼肉定食
仕事が終わり車で帰宅途中の出来事

運転しながら見飽きた外の風景をいつものように眺めていた

ファストフードの牛めしの松屋の前を通りかかった

三本立っている幟が見えた

どの幟にも「鉄血焼肉定食」と大書されていた

鉄血!焼肉定食

何と雄渾な 何と右翼チックな定食かと思った

一口いただくと血でも吹き出てくるというのか

しかし通り過ぎてからやっと何かが変なことに気づいた

しばらく考えてやっと事態を飲み込めた

そうか勝手に「皿」と「血」を見間違えたのか

鉄皿焼肉定食

一人で車を運転しながらゲラゲラ笑った

帰宅して妻に報告すると妻もゲラゲラ笑った

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DATE: 2006/04/20(木)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
昭和流行歌私史
ラジオから歌が溢れ出ていた時代があった

かえり船 啼くな小鳩よ 憧れのハワイ航路

職場でも学校でも街中でも原っぱでも

ツギハギだらけの服を着た誰かが歌を口ずさんでいた

おなかがすいていても夢はいっぱいあった

どこにいてもどこかのラジオから流れる歌を聴いていた

憧れのハワイ航路 青い山脈 テネシーワルツ

父も母も子どもも誰もが夢をもっていた

ラジオから流れ出る歌はみんなの心の糧だった

異国の丘 あざみの歌 上海帰りのリル

ラジオから流れ出る歌に帰らぬ人を思った

どこかから流れてくる歌に別れた人を思った

歌の一節一節が戦火を逃れた人々の心に沁みた

雲一つ平和な青空が人々の眼に沁みた

昔 昔 そんな時代がありました

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DATE: 2006/04/19(水)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
恐怖症
山の釣り橋を渡ろうとすると足がすくんだ

高所恐怖症

長い土管の中を匍匐前進しようとすると体がかたまった

閉所恐怖症

人と話をしていると舌がもつれた

対人恐怖症

夜眠ると金縛り状態になり窒息する夢をよくみた

睡眠恐怖症

小学生の頃 お尻に注射を打ってもらう時

お尻が恐怖でピクピク痙攣した

注射恐怖症

その時お医者さんが笑いながら言った

「原始的神経がまだ退化していないんだなあ」

今でもその言葉を鮮明に覚えている

幼い頃に自殺を考えなければならないほど

私にとってこの世界は恐怖で満ち満ちていた

それでも歳月が過ぎ結婚し子どもが三人生まれた

その上この歳になるま大病もせずに生きてきた

そう考えるとこの恐怖に満ちた世界も

なかなか捨てたものではないと思えるようになった

生きていてよかったという境地には到らずとも

死ななくてよかったとは時々思う

そんな風にして歳月は過ぎてゆく

それが人生という奴かもしれない

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DATE: 2006/04/18(火)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
人は高い壁を自ら作る

心の澱で練り固められた煉瓦で

積み上げられた高い壁

家族への壁

他者への壁

自分の能力への壁

壁はすべての可能性を遮断する

壁はすべての回路を閉鎖する

壁の向うには青空と広い草原が広がっているというのに

その自ら作り上げた壁を前にして

人は嘆き悶え苦しむ

壁を飛び超えようとしながら

壁をぶち壊そうとしながら

最後になす術もなく壁の前で立ちすくむ

その壁は単なるまぼろしにしか過ぎないというのに

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DATE: 2006/04/17(月)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
春の風
春の風が頬を撫でるように吹いていく

木々や花々の匂いに昔のことが思い出される

利根川の河原で幼い子どもたちと相撲をとった

手加減がわからぬ馬鹿な父親は最初気合を入れすぎて

兄ちゃんを上手投げで投げ飛ばしてしまう

泣きそうな顔をしている兄ちゃんを

えらく強ばった表情で見つめる妹と弟

兄ちゃんに悪いことをしたかと思いつつ

緊張している妹をやさしく寄り切ってやり

じゃれつく弟をそっと軽く持ち上げてつり出す

もう一度兄ちゃんにやさしくさば折り

やっとみんな明るい表情になってくれる

その後、川の流れる音を聞きながら

家族仲良く母親が作ったおにぎりを美味しくいただいた

たった五人の家族がすべての世界であった時代

もっと一緒に遊んでやればよかった

もっとやさしくしてやればよかった

もっと仲良くしておけばよかった

春の風はいつも甘酸っぱい後悔を運んでくる

春の風はいつも懐かしい思い出を運んでくる

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DATE: 2006/04/16(日)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
素晴らしき日曜日
外はポカポカ陽気の春の日曜日

妻と夫は置き炬燵に向かい合っている

座椅子にもたれて妻はウトウト

それまで読んでいた本が膝の上に落ちている

座椅子にもたれて夫もウトウト

それまで読んでいた新聞が開いたままになっている

妻のかすかな吐息と夫のかすかな吐息

窓の外から聞こえる小鳥のさえずり

三重奏が静かに居間を満たしていく

妻はウトウトしながら若い頃の夫の夢を見ている

夫はウトウトしながら若い頃の妻の夢を見ている

めざめた妻が顔を赤らめながらふと夫を見つめる

めざめた夫が照れ笑いを浮かべながらふと妻を見つめる

お互い何の言葉も必要としない日曜日の朝

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DATE: 2006/04/15(土)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
花みずきの咲く頃
昔、小さな事業に失敗した

会社は倒産 数千万円の負債が残った

三日三晩一睡も出来ずに四日目の朝には

黄色い目やにが瞼を覆って何も見えなくなった

狭い庭に妻が植えた花みずきの木が淡い薄桃色の花を咲かせていた

建売りで買った住宅を返済のために売った

妻は涙をこらえながら

「この失敗には私にも責任があるから負債を返済するまで離婚はしないわよ」

と言ってくれた

それまで極楽トンボな夫と天然ボケの妻だったのに

妻のその一言が私を救ってくれた

負債を返済した後も妻と私は離婚をしなかった

今も極楽トンボな夫と天然ボケの妻は新しいローンの

負債を抱えながら脳天気に生きている

妻も私も何か大きなものを失いながら

それ以上に何か大きなものを得たのかもしれない

春になるとあの淡い薄桃色の花みずきの花を思い出す

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DATE: 2006/04/14(金)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
みんな生きるのが下手
誰もが自分は生きるのが下手だと思っている

妻とうまくいかず

夫とうまくいかず

子どもとうまくいかず

恋人とうまくいかず

友だちとうまくいかず

上司とうまくいかず

部下とうまくいかず

そんな時には

お互いの態度がぎこちなくなる

お互いの言葉が空回りする

お互いの空気が重くなる

頭上に広がる青空さえくすんで見える

春だというのに体も心も重い

春だというのに体も心もはずまない

だけど世の中生きるのがうまい人なんているのだろうか

生きるのが下手だと思っている人は

きっと自分に生真面目すぎるのだろう

きっと他人に誠実すぎるのだろう

きっと世の中に思い入れが強すぎるのだろう

もう肩肘を張るのはよそう

自分の生き方にこだわるのはよそう

たまには肩の力を抜いてみよう

ケセラセラ と心の中でつぶやいてみよう

水が容器に自分の姿を柔らかに合わせるように

まわりに自分の姿を柔らかに合わせてみよう

そうすると体が軽くなるだろう

そうすると心が軽くなるだろう

そうすると春の声が聞こえてくるだろう

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DATE: 2006/04/13(木)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
兄弟はいつかは別れてゆく
幼い頃には仲のよかった兄弟・姉妹

「お兄ちゃん お兄ちゃん」と兄にへばりつき

「お姉ちゃん お姉ちゃん」と姉につきまとう

幼稚園から帰ってくる兄や姉を待ち焦がれ

玄関に姿が現れると犬のようにじゃれつく

兄や姉の小学校のランドセルを取り上げ

自分も背負ってうさぎのようにピョンピョンはねる

小学校の教科書を読んでいると背中から

のしかかるようにして自分も覗き込もうとする

何かそこに宝物が隠されているかのように

そんな時

「おい、やめろよ」

「もう、いい加減にしてよ」

と叫ぶ兄や姉もまんざらでもない気分

お互い息をはずませながらくんずほぐれつじゃれつきあう

お風呂の中ではキャーキャー叫びながらお湯のかけあい

布団の中ではフッフッフッ笑いながらおなかのくすぐりあい

何をするにもお兄ちゃんと一緒

どこへ行くにもお姉ちゃんと一緒

「おたくの子どもさん ほんとうに仲がいいですね」

近所の人に言われるたびにお父さんもお母さんも鼻高々

ところがある日不意に別れがやってくる

自分ではコントロールできない自意識の芽生え 

涙ぐましいほどの親の愛情の奪い合いゴッコ

「友だち」という今まで出逢ったこともない人種の登場

すると不意にお兄ちゃんが「見知らぬ人」に見えてくる

すると不意にお姉ちゃんが「よその人」に見えてくる

好きだった兄が遠くに消え去ったように思える

尊敬していた姉が遠くに立ち去ったように思える

もうかまってくれる人はいない

いったんそう感じるとひどく哀しくなるけれど

お兄ちゃんが悪いわけでもない

お姉ちゃんが悪いわけでもない

弟が悪いわけでもない

妹が悪いわけでもない

誰もが自意識が芽生えるとエデンの園から追放される

誰にも純粋で無垢な牧歌的時代の終わりがやってくる

「あの子たち一緒に遊ばなくなったわね」

遠い遠い昔に失った自分の牧歌時代を思い出しながら

そう語り合う父親と母親もチョッピリ切ない

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DATE: 2006/04/12(水)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
子どもが小さい頃が人生は花
子どもが小さい頃が人生は花

子どもに夢をみることができる

子どもに夢をかけることができる

子どもが泣いても

子どもが笑っても

子どもが怒っても

子どもが叫んでも

一緒に生きていると感じることができる

子どもが眠っている時さえ

一緒に夢をみることができる

辛くとも

苦労をしようとも

この子と一緒に生きていこうと思うことができる

辛い時が本当は幸せな時

苦労している時が本当は充実している時

子どもが大きくなった時はじめてその苦い真理に気がつく

子どもが立ち去っていった時はじめて失った幸せを感じる

子どもが小さい頃が人生は花

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DATE: 2006/04/11(火)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
黄色い卵
幼い頃 近所に小さなキリスト教の教会があった

なぜか時々遊びに行った

そこで歌った賛美歌の一節だけを今でも覚えている

♪ 久しく待ちにし主は来ませり 主は来ませり 主は来ませり

狭い集会室に銀幕を張り映画を上映してくれたりした

その一本が記憶に残っている

男が一人素通しのガラスに絵筆を持って絵を描くのを

カメラが反対側から撮影した映画である

ガラスの上に絵が魔術のように完成していくのを

息を呑んで見つめていた

十数年過ぎて映画の本を見ていてその画家が

ピカソだということを知った

もう一つの記憶

ある日出かけていくと

細長い机に近所の子どもたちが並んで座っていた

子どもたちの眼の前に卵が出された

黄色い卵 赤い卵 緑の卵

私の眼の前には黄色い卵

私は不思議な物を見るようにその卵を見た

もっと不思議だったのはその時私が幼心に

「俺は乞食じゃないぞ」

と思ったことだった

「貧乏人に施し物をするなんて馬鹿にするなよ」

と考えていたのかもしれない

その黄色い卵を私は食べたのか食べなかったのか記憶にはない

しかし教会からは足が自然に遠のいた

十数年過ぎてその卵がゴルゴタの丘で処刑されたキリストの復活を祝う

復活祭の時のイースターエッグだということを知った

無知と貧困 

慈善と偽善 

あの時の黄色い卵を思い出すたびにそんなことを考える

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たそがれ親父の人生ノート
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DATE: 2006/04/10(月)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
小さな嘘
電話が不意にかかってくる

「★★商事と申しますがご主人か奥様はおいでですか」

聞いたことのない男の声である

受話器を持ったまま一瞬考える

それからできる限り子どもっぽい声で

「留守にしていますが」

と答える

受話器の向うの相手は残念そうな声で

「そうですか」

と答えて電話を切る

受話器を持ったままこちらは取り残される

朝からずっとセールスの電話をしているのだろうか

何かの名簿を頼りに電話をしているのだろうか

留守番電話も多いだろう

電話に人が出たとしても冷たく拒否されることもあるだろう

電話をしている机の前では上司が見張っているのだろうか

壁には営業成績のグラフでも貼っているのだろうか

今日は顧客とアポをとることが出来て営業に出かけることができるのか

それともアポもとれずに冷たい上司の視線に耐えられなくなり

外に飛び出して飛込みで営業をするのだろうか

それさえもうまく行かずどこかの公園のベンチで散ってゆく

櫻でも見ているのだろうか

昔、自分が営業で電話をしていた頃を思い出す

「★★商事と申しますがご主人か奥様はおいでですか」

「留守にしていますが」

小さな嘘もちょっぴり切ない

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DATE: 2006/04/09(日)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
子どもの誕生日
今日は長男の誕生日

もう29回も巡ってくると本人も忘れているかもしれない

しかし親は子どもの誕生日を忘れない

日本赤十字前橋病院で生まれた時は斜頚で親は一騒動

赤ん坊の頃にはよく夜泣きをして母親を嘆かせた

幼稚園の頃には父親が背中におぶって自転車で前橋の街を走り回った

小学生の頃、ある雨の日に学校から休み時間に不意に失踪

先生が手分けして捜すと近所の公園のベンチに一人しょんぼり座っていた

いじめにあっても親にも先生にも黙っていたのだろうか

同じく小学生の頃、黒沢明の映画を見に行くのだと朝早く隣りの市に

出かけてすぐに帰宅 夜と時間を間違っていたので家族で大笑い

中学生の頃には囲碁部に入り下手な囲碁を打っていた

同じく中学生の頃、妹と弟を連れて映画館に「紅の豚」を見に行った

妹や弟が「兄さんもう帰ろう」と言うのを無視して

その日同じ映画を連続3回も見て家族の顰蹙を買った

高校生の頃には学校に自分一人しかいない演劇部を作り

隣の市のアマチュア劇団まで練習に出かけていった

そのお芝居を家族四人全員で見に行きそのあまりの演技の下手さに

四人ともお芝居が終わるまでひたすら頭をあげることができなかった

野田秀樹「夢の遊民社」が大好きで東京まで見に行った

その頃には精神科医になることを決意していたのだろうか

決意のわりに勉強せずに高校を卒業して三年浪人

やっと医学部に合格したと思ったら一年後に潰瘍性大腸炎という

奇病にかかり運動禁止・アルコール禁止・刺激的食べ物の摂取禁止で

親を不安のどん底に落とし入れた

それでも何とか病気を克服して親が安心していると

今度はクラスメートの女の子を家に連れて来て

「この子と結婚します」

親はビックリしたけれどほんとに礼儀正しいいい子でよかった

それから国家試験に合格して今は医者の卵として研修中

どうかいい医者になって多くの患者を救ってくれ

これから何度も何度も明るい誕生日を迎えてくれ

たまには親に電話くらいしろ

本当に誕生日おめでとう

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DATE: 2006/04/09(日)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
晴れた日曜日の朝
晴れた日曜日の朝は素晴らしい

雨戸の隙間から陽の光が射してくる

家族が川の字になって眠っている

別段早く起きる必要はない

誰も布団から出ていかない

夫は死んだように眠っている

妻は起きようと思いつつたぬき寝入り

子どもは親に遠慮して起きてこない

眼を醒ました夫と隣りの妻の眼が逢う

あわてて夫は眼を閉じる

「そろそろ、起きなさいよ」

と言われるのを恐れて

仕事がない日のありがたさ

早く起きなくて済むうれしさ

一つ一つの細胞がまだ眠たがっている

子どもは母親に背を向けて眠っている

「もう 起きたらどうなの」

と言われるのを恐れて

学校がない日のありがたさ

早く起きなくて済むうれしさ

真中の妻は天井を見ながら眼を閉じている

「母さん そろそろ起きたら」

と両側から言われるのを恐れて

あわてて食事の用意をしなくて済む日のありがたさ

早く起きなくて済むうれしさ

いつのまにか家族全員がたぬき寝入り

しばらくしてやっと誰かが起き上がる

「おはよう」

「父さん、母さん、おはようございます」

晴れた日曜日の朝は素晴らしい

そんな時代が昔は確かにあったのだ

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DATE: 2006/04/08(土)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
ちりぬるさくら
いろはにほへどちりぬるさくら

今年もまた束の間の春が過ぎていく

人生の春もまたはかなく短い

若い頃に茫漠と想い描いた未来の夢も

「愛しているよ」

「やさしくキスして」

互いの心の琴線に触れた吐息まじりの睦言も

破り捨てられた日暦のように色褪せる

そんな老人のあしもとにあわあわとちりぬるさくら

過去への郷愁が敷き詰められ

未来への夢が断ち切られた

老人のあしもとにあわあわとちりぬるさくら

年々歳々花合い似たり、年々歳々人同じからず

老人のまぶたの裏にあわあわとちりぬるさくら

さくら吹雪よせつなく吹雪け

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DATE: 2006/04/07(金)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
生きる力
雨がシトシトと降り続ける火葬場にいた

花冷えの一日だった

棺が霊柩車で運びこまれ火葬炉の前に置かれる

その場にいた人々との永遠の別れ

静かに鉄製の扉が閉じていく

声にならない嗚咽

一時間半後 白い骨を箸で拾う

・・・・されば朝には紅顔ありて・

夕には白骨となれる身なり・

すでに無常の風きたりぬれば・・・・

翌日 病院の待合室でいた

晴れた一日だった

二歳くらいの女の子が外来患者が座る長椅子の周りを

ヨチヨチと歩いていた

初老の外来患者の一人が週刊誌を読んでいた

二歳くらいの女の子がその老人をジッと見つめた

それからうれしそうにアーアーと言葉にならない声をあげ

椅子の上の別の週刊誌を手にとってフロア―に広げた

そして老人そっくりの姿で週刊誌をひろげて読み始めた

字も読めないのに 

何をしているかもわからずに

うれしそうに

その場にいたすべての外来患者の表情がなごんだ

何か温かいものがその場を満たした

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DATE: 2006/04/06(木)   CATEGORY: 結婚, 恋愛 
惜別
長男の嫁のお父上が四月三日に亡くなりました。

昨日、妻と一緒に黒部市に向かい通夜 告別式に出席しました

人の運命は本当に不思議です。

昨年八月の終わりに黒部市の宇奈月温泉のホテルでお会いしました。

一人娘の結婚相手が私の長男。

その父親 母親がどのような人物か心配だったのでしょう。

私と私の妻に初めて会って別に普通の人間だとわかり

安心なさったのかおおいにお酒を飲んでいました。

私もおおいに飲ませていただきました。

若い頃から紳士服の仕立て職人としての腕を磨き

自宅の横で洋服店を経営なさっていました。

その夜 今度お会いするのはお互いの子どもの

結婚式でということになりました。

今年一月長男より突然電話がありお父上が

入院なさったという電話がありました。

お見舞いに行くよと私は申しましたが

お父上は自分の病人姿を見せたくなかったのでしょうか

それには及ばないということでした。

また二人は婚姻届を出し入籍はしましたが結婚式は延期になりました。

自分が元気になってからと思っていたのかもしれません。

それもかなわぬ夢となりました。

入院後長男からポツンポツンと電話があり

開腹手術をしようとしたけれどもう駄目な

段階だと主治医が家族に宣告したとのことでした。

そして不意の死去の連絡でした。

昨日葬儀参列のために黒部市の実家にお伺いし

初めてお父上の仕事場を見せていただきました。

主のいない仕事場にポツンとアイロンが残っていました。

持ち上げてみると重い重いアイロンでした。

そのアイロンの重さが私に私の亡くなった父のことを思い出させました。

私の父は刷毛職人でした。

刷毛を作ることにかけてはなかなかの腕だったそうです。

私の父は刷毛職人 私の長男の嫁の父は紳士服の仕立て職人。

アイロンの重さに人と人の「えにし」のごときものを感じました。

火葬場で白い骨を私も拾わせていただきました。

まことに人と人の出会いは一期一会。

去年の夏の終わりの宇奈月温泉の一夜が最後の別れになろうとは。

享年七十一。

人間として誠実な方でした。

家族思いの立派なお父上でした。

哀悼。

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